記憶を忘れるメカニズム

学生時代どれだけ勉強したとしても、その内容をアウトプットする機会がなければ忘れてしまうでしょう。
これは決して年齢の問題ではなく、人間の脳の性質上、そのように作られているからです。
ただ、記憶を忘れるメカニズムを理解しておくことで、記憶を風化させないテクニックを身に付けることもできます。
皆さんは、自分がどれくらいの期間、記憶した内容を覚えているのかご存知でしょうか?
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Contents
エビングハウスの忘却曲線とは
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによれば、人の記憶は、時間の経過と共に覚えた内容が抜け落ちていくようです。
これをエビングハウスの忘却曲線と呼び、人が物事を記憶できる時間について、概ね明らかになってきました。
まず驚くべきは、記憶が抜け落ちていく速さです。
この曲線が示す記憶保持率によれば、たったの20分で、新しく覚えた内容の42%のことを忘れてしまうようなのです!
また、それから1ヶ月も経てば記憶保有率は21%まで下がり、ほぼ覚えていない状況にまで落ちていきます。
一夜漬けが効率の悪い勉強法として有名ですが、それもこのエビングハウスの忘却曲線で説明することができそうですね。
短期間で詰め込んだ記憶は、やはり短期間で抜け落ちていくことになります。
記憶を長期間保持するためには
何かを覚えた瞬間を記憶保持率100%と考えて、何もしなければ20分で約半分の情報が抜け落ちていくことを前節で説明しました。
では一体どうすれば、記憶保持率を100%のままキープすることができるのでしょうか?
その鍵となるのが、やはりお馴染みの「復習」です。
記憶をインプットした後、24時間以内に10分間の復習をすると、再び記憶保持率は100%に戻ることが明らかになっています。
そして定期的に、繰り返し復習を重ねることで、次第に記憶保持率が100%のままキープされる時間が伸び、1か月後には、数分の復習で記憶した内容全てを思い出せるようになります。
例えば皆さん、引っ越しした際は新しい住所になるかと思いますが、最初のうちはその新しい住所を書き出すのに苦労しますよね?
ところが、定期的に書いたり入力する機会が与えられ続けると、最終的にはスルスルと自由に記憶の中から引っ張り出すことができるでしょう。
このように、新しい記憶というものは、定期的に復習やアウトプットを経験させることで、次第に長く、そして強く脳に定着するようになっていくということを覚えておきましょう!
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